コーマ糸(コーマード糸)とは、コーミング工程を通して短繊維や不純物を取り除き、繊維の長さと配列を整えて作られる糸です。
(一言解説) 繊維を選別して整えた「精度の高い糸」
【役割・工程内での位置】
繊維 → カード → スライバー → コーミング → コーマスライバー → 粗糸
→ 精紡 → コーマ糸
コーマ糸は、カード工程後にコーミング工程を追加した場合に得られる糸であり
より品質を高めた糸として位置付けられます。
【仕組み・何をしているか】
コーミング工程では、主に以下の作業が行われます。
・短繊維の除去 → 一定長さに満たない繊維を取り除く
・ネップ/不純物の除去 → 繊維の絡まりや異物を取り除く
・繊維の平行化 → 繊維の向きを揃え、配列を整える
この工程により
繊維のばらつきが減り、
均一で整った状態の原料が作られます。
【特徴】
・繊維長が揃っており、均一性が高い
・ネップや不純物が少なく、外観が綺麗
・撚りをかけた際のまとまりが良く、強度が安定する
・一般的にカード糸に比べて高品質・高価格帯
【ITomap的理解】
コーマ糸の本質は、
「繊維の”ばらつき”を取り除いた糸」です。
糸の品質は、単に撚りや太さだけで決まるのではなく、
その前段階である「繊維の状態」に大きく左右されます。
コーミングによって
・短い繊維
・乱れた配列
・不要な混入物
を取り除くことで、
糸になる前の”素材の精度”を高めているのが特徴です。
【補足】
コーミング工程では、全体の一部(一般的に10〜20%程度)の
繊維が除去される。
この除去された繊維は、「ノイル」と呼ばれ、別用途で利用されます。
【関連用語・記事】
コーマ糸は繊維を選別して整えた糸ですが、
あえてこの工程を行わず、素材の風合いを活かした糸もあります。
→ (用語)カード糸とは?特徴と違いを確認する
→ (記事)綿はどうやって糸になるのか


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