ジッガー

用語辞典

ジッガーとは、反物を巻き取りながら、染液や処理液の中を通して生地染めや染色、加工を行う機械です。

主に織物などの反物を対象に、片方のロールからもう片方のロールへ生地を移動させながら処理します。

染色だけでなく、糊抜き、精練、晒し、洗い、その他の加工工程で使われる場合もあります。

ジッガーは、生地を液中に通しながら反復して処理するため、反物全体に加工を行う機械として理解するとわかりやすくなります。

(一言解説)ジッガーとは、反物をロール間で巻き取りながら、染液や処理液に通して染色・加工する機械のことです。簡単に言えば、生地を巻き返しながら液に通して処理する加工機です。

特徴

ジッガーは、反物を巻き取りながら液中で処理する機械です。

主な特徴は以下の通りです。

・反物をロール間で巻き取りながら処理する

・染液や処理液の中を生地が通る

・ジッガー染色に使われる

・染色以外の加工に使われる場合もある

・織物の反物加工に関係しやすい

・導布を使う場合がある

・反末まわりの状態が仕上がりに影響することがある

・生地の張力や巻き取り状態が重要になる

ジッガーは、反物を液に浸すだけでなく、生地を動かしながら処理する機械です。

ITomap的理解│初心者が誤解しやすいポイント

初心者が誤解しやすいのは、ジッガーを「染めるためだけの機械」と考えてしまう点です。

ジッガーはジッガー染色という言葉で出てくることが多いため、染色専用の機械のように見えやすいです。

しかし実際には、染色だけでなく、処理液を使った加工や前処理などで使われる場合があります。

また、ジッガーでは反物を巻き取りながら処理するため、本体生地だけでなく、導布や反末まわりの状態も仕上がりに関係することがあります。

つまり、

・ジッガー:反物を巻き取りながら液中で処理する機械

・ジッガー染色:ジッガーを使って行う染色

・導布:本体生地を機械に通すための補助布

・反末:反物の端や末端側

として分けて考えると整理しやすくなります。

ITomap的には、ジッガーは「染色機」というだけでなく、「反物を巻き取りながら液中で処理するため、導布・反末・張力も仕上がりに関係する機械」として理解するとわかりやすいです。

ジッガー染色とは

ジッガー染色とは、ジッガーを使って反物を染色する方法です。

反物をロールからロールへ移動させながら、染液の中を通して染めていきます。

ジッガー染色では、生地が液中を繰り返し通ることで、染料が生地に作用します。

ただし、実際の染まり方は、生地の素材、組織、厚み、染料、薬品、温度、時間、浴比、張力、巻き取り状態などによって変わります。

ジッガー染色は、単に生地を液に浸けるだけではなく、反物の動き方や状態を見ながら管理する染色方法です。

導布との関係

ジッガーでは、本体生地を機械に通すために導布が使われる場合があります。

導布とは、本体の反物を機械へ導くために使う補助布です。

ジッガーでは、生地をロール間で巻き取りながら処理するため、加工開始時や終了時に導布が関係することがあります。

導布は本体生地ではありませんが、加工中に本体生地と接することがあります。

そのため、導布の汚れ、色残り、薬品残り、使い回しの状態によっては、本体の仕上がりに影響する場合があります。

特に淡色品では、導布由来のわずかな色移りや汚染が目立ちやすいことがあります。

補足│ジッガーと反末色流れ

ジッガーで注意したい現象のひとつに、反末色流れ(たんまつ いろながれ)があります。

反末色流れとは、導布に残っていた色や染料成分が、加工中の薬品条件などによって溶け出し、本体生地の反末付近へ移ってしまう現象として使われることがある言葉です。

たとえば、導布に残っていた色が、アルカリなどの条件で流れ、本体の生地に乗ってしまう場合があります。

この現象は、ライトグレーや淡色では目立ちやすくなります。

一方で、黒、焦茶、濃紺などの濃色では、同じような色移りが起きていても見えにくい場合があります。

ジッガーでは、反物の端や導布まわりが機械の通し方に関係するため、反末付近の色移りや汚染が問題になることがあります。

そのため、ジッガー染色やジッガー加工では、本体生地だけでなく、導布の状態や反末まわりの確認も大切です。

染色以外で使われる場合

ジッガーは、染色のイメージが強い機械ですが、染色以外の工程で使われる場合もあります。

たとえば、次のような処理に関係することがあります。

・糊抜き

・精練

・晒し

・洗い

・薬品処理

・一部の整理加工

・前処理

・後処理

ただし、どの工程でジッガーを使うかは、工場の設備、生地の種類、加工内容、目的によって異なります。

そのため「ジッガー=染色だけ」と決めつけるのではなく、反物を液中で処理する機械として見ると理解しやすくなります。

現場での使われ方

現場では、ジッガーは染色や加工の機械名として使われます。

たとえば、

・ジッガーで染めます

・ジッガーに通します

・ジッガー染色です

・ジッガーで糊抜きします

・ジッガーで洗います

・導布を付けてジッガーに通します

・反末まわりを確認します

・ジッガー上がりの色を見ます

・ジッガーで張力がかかります

・淡色なので導布に注意します

といった形で使われます。

現場では、ジッガーという言葉が、機械そのものを指す場合もあれば、ジッガーを使った加工工程を指す場合もあります。

そのため、会話の中では「ジッガーで何をするのか」を確認すると理解しやすくなります。

補足│ジッガーは”反物を液に通す機械”として見る

ジッガーは、初心者には形や動きがイメージしにくい機械です。

しかし、基本はシンプルです。

反物を一方のロールからもう一方のロールへ巻き取りながら、染液や処理液の中を通して加工します。

この「巻き取りながら液に通す」という動きが、ジッガーの理解の中心です。

ただし、実際の仕上がりには、生地の張力、巻き取り状態、導布、反末、液の条件、温度、時間などが関係します。

ITomap的には、ジッガーは「大きな染め槽」ではなく、「反物を巻き取りながら液中で処理するため、機械条件と反物まわりの管理が仕上がりに関係する加工機」として理解するとわかりやすいです。

関連用語・記事

記事

・染色・整理加工とは何か|なぜ色を付けるだけでは終わらないのかを構造から理解する

・整理加工とは何か|なぜ生地は染めたあとに仕上げが必要なのかを構造から理解する

用語

染色

整理加工

・前処理

・後処理

・糊抜き

・精練

晒し

・洗い加工

導布

・反末

・反末色流れ

・色移り

・移染

・汚染

・アルカリ

・染料

・浴比

・反物

織物

・堅牢度

・検反

まとめ

ジッガーとは、反物をロール間で巻き取りながら、染液や処理液の中を通して生地染め・染色・加工する機械です。

ジッガー染色では、反物を液中に通しながら染料を作用させて染めます。

ただし、ジッガーは染色だけでなく、糊抜き、精練、晒し、洗いなどの工程で使われる場合もあります。

ジッガーでは、本体生地だけでなく、導布や反末まわりの状態も仕上がりに影響することがあります。

たとえば、導布に残った色や染料成分が、アルカリなどの条件で流れ、本体の反末付近へ移る反末色流れが問題になる場合があります。

ITomap的には、ジッガーは「染色機」というだけでなく、「反物を巻き取りながら液中で処理し、導布・反末・張力なども仕上がりに関係する加工機」と理解すると、染色や整理加工の現場での役割がわかりやすくなります。

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