目付(めつけ)

用語辞典

目付(めつけ)とは、生地の重さを、一定の面積または一定の長さを基準にして表したものです。

代表的な表し方には、

・平米目付:1m²当たりの重さ

・幅目付:生地の全幅を含む、長さ1m当たりの重さ

があります。

目付を見ることで、生地全体の量に左右されず、生地そのものがどの程度の重さを持っているかを比較しやすくなります。

ただし、目付は生地の重さを示す数値であり、厚さ、硬さ、風合いを直接表すものではありません。

(一言解説)目付とは、生地の重さを、決められた面積または長さ当たりで表した数値です。単位には、主に、平米目付は、g/m²、幅目付は、g/mが使われます。単に「この生地は10kgある」と聞いても、生地の長さや幅が分からなければ、生地そのものが重いのか、量が多いだけなのかは判断できません。目付は、比較する範囲をそろえることで、生地の重さを比べやすくするための考え方です。

平米目付と幅目付の違い

【平米目付

平米目付(へいべいめつけ)とは、生地1m²当たりの重さです。

単位は、g/m²で表します。

たとえば、

平米目付200g/m²

であれば、その生地は、面積1m²当たり200gあるという意味です。

平米目付は面積を基準にしているため、生地幅が異なる生地同士でも、重さを比較しやすい表し方です。

【幅目付

幅目付(はばめつけ)とは、生地の全幅を含む、長さ1m当たりの重さです。

単位は、g/mで表します。

たとえば、生地幅が150cm、幅目付が300g/mであれば、

幅150cmの生地を長さ1mに切ったとき、重さが300gある

という意味です。

幅目付には、生地幅が含まれています。

そのため、生地幅が違うもの同士を、幅目付の数字だけで単純に比較することはできません。

【平米目付と幅目付の換算】

生地幅が分かれば、平米目付と幅目付は、おおよそ次の関係で換算できます。

幅目付(g/m)

=平米目付(g/m²)×生地幅(m)

たとえば、

・平米目付:200g/m²

・生地幅:150cm=1.5m

の場合は、

200g/m²×1.5m=300g/m

となり、幅目付は300g/mです。

反対に、幅目付から平米目付を求める場合は、

平米目付(g/m²)

=幅目付(g/m)÷生地幅(m)

で計算できます。

特徴

目付には、次のような特徴があります。

・生地全体の重量ではなく、一定の面積や長さ当たりの重量を表す

・生地の重さを比較するときの共通の基準になる

・平米目付と幅目付では、基準にしている範囲が異なる

・同じ生地でも、生地幅によって幅目付は変わる

・生地の厚さや風合いを判断する材料の一つになる

染色整理加工の前後で数値が変わる場合がある

目付は、生地を理解するための重要な数値ですが、目付だけで生地のすべてが決まるわけではありません。

ITomap的理解│初心者が誤解しやすいポイント

初心者が特に誤解しやすいのは、

目付が同じなら、厚さも同じになる

と思ってしまうことです。

しかし、同じ平米目付でも、

・繊維の種類

・糸の太さ

・糸の密度

・織り方や編み方

・糸の撚り

・起毛や樹脂加工などの仕上げ

・生地内部に含まれる空気の量

によって、厚さ、硬さ、ふくらみ、風合いは変わります。

たとえば、密に織られた薄く硬い生地と、空気を多く含んだ厚く柔らかい生地が、同じ平米目付になることもあります。

ITomap的には、目付は「生地の厚さを表す数字」ではなく、

生地が一定の範囲に、どれだけの重量を持っているかを示す数字

と理解するのが適切です。

厚さや風合いを判断するときは、目付だけでなく、糸、密度、組織、加工方法なども合わせて見る必要があります。

幅目付で注意したいこと

幅目付は、実際の生地一反や、長さ1m分の重量を把握しやすい表し方です。

ただし、幅目付を比較するときは、生地幅を確認する必要があります。

たとえば、どちらも幅目付が300g/mでも、

・生地幅100cm:平米目付300g/m²

・生地幅150cm:平米目付200g/m²

となります。

同じ300g/mでも、生地幅100cmの生地の方が、面積当たりでは重い生地です。

つまり、

幅目付が同じでも、生地幅が違えば、平米目付は同じになりません。

反対に、平米目付が同じ生地でも、生地幅が広くなれば、長さ1m当たりの幅目付は重くなります。

幅目付を見るときは、数字だけでなく、必ず生地幅も一緒に確認することが重要です。

現場での使われ方

目付は、生地の企画、製造、加工、検査、販売など、さまざまな場面で使われます。

たとえば、

・生地規格の確認

・試作生地と量産生地の比較

・加工前後の重量変化の確認

・ロットごとの違いの確認

・衣料用途に対する重さの検討

・生地の見積もりや必要重量の計算

・取引先への生地情報の提示

などです。

現場では「目付はいくつですか」と聞かれることがありますが、その際は、

・平米目付なのか

・幅目付なのか

・生地幅はいくつなのか

・加工前なのか、仕上げ後なのか

まで確認しなければ、正しく比較できない場合があります。

「200gです」だけでは、何に対する200gなのかが分かりません。

目付は、単位と測定時点まで含めて伝えることが大切です。

補足

目付は、測定する生地の状態によって変化することがあります。

たとえば、

・染色による染料や薬剤の付着

・樹脂加工やコーティング

・起毛や剪毛などの表面加工

・洗浄による糊や油剤の除去

・仕上げによる生地幅や長さの変化

・生地が含む水分量

などが、測定結果に影響する場合があります。

そのため、目付を比較するときは、

・同じ測定方法か

・同じ加工段階か

・同じ生地幅か

・同じ状態で測定しているか

を確認する必要があります。

また、平米目付と幅目付は似ていますが、基準が異なるため、単位を省略しないことが重要です。

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用語

・幅目付

・平米目付

・生地幅

・密度

打ち込み

・筬密度

番手

・オンス

整理加工

・反

まとめ

目付とは、生地の重さを、一定の面積または一定の長さを基準にして表したものです。

代表的な表し方には、

・平米目付:1m²当たりの重さをg/m²で表す

・幅目付:生地の全幅を含む長さ1m当たりの重さをg/mで表す

があります。

平米目付は、生地幅が異なる生地同士でも比較しやすい表し方です。

一方、幅目付には生地幅が含まれるため、比較するときは幅を確認する必要があります。

また、同じ目付でも、生地の厚さや風合いまで同じになるとは限りません。

ITomap的には、目付を見るときに大切なのは、数値の大小だけではなく、

何を基準にした重さなのか、どの状態の生地を測ったのかまで確認をすることです。

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