カード糸とは、カード工程によって繊維をほぐし整えた後、そのまま紡績して作られる糸のことです。
(一言解説) 繊維の個性を残したたまま作る糸
【役割・工程内での位置】
繊維 → カード → スライバー → 粗糸 → 精紡 → カード糸
カード糸は、コーミング工程を行わず、
カード工程までで整えた繊維をそのまま糸にしたものです。
【仕組み・何をしているか】
カード工程では、主に以下の処理が行われます。
・繊維の開繊・分離 → 絡まった繊維をほぐす
・異物の除去 → 大きな不純物を取り除く
・繊維の配列調整 → ある程度方向を揃える
ただし、コーミングのような選別は行われないため、
短繊維や微細なばらつきは残った状態となります。
【特徴】
・短繊維を含むため、ふくらみ(バルキー)が出やすい
・表面に毛羽が出やすく、やや粗野な外観
・工程が少ないため、コストを抑えやすい
・一般的な用途に広く使われる標準的な糸
【ITomap的理解】
カード糸の本質は
「選別せずに、素材を活かした糸」です。
コーマ糸が「取り除いて整える」に対し、カード糸は
・短繊維
・ばらつき
・自然な状態
をある程度残したまま糸にします。
その結果、
・やわらかさ
・空気を含む構造
・ナチュラルな風合い
といった特徴が生まれます。
【補足】
カード糸は工程が少ないため生産効率に優れ、
衣料用途から日用品まで幅広く使用されています。
また、用途や目的に応じて、コーマ糸と使い分けられます。
【関連用語・記事】
カード糸は繊維のバラツキを残したまま作られる糸ですが、
それをあえて取り除き、より整えた糸も存在します。
→ (用語)コーマ糸とは?違いと特徴を詳しく見る
→ (記事)綿はどうやって糸になるのか



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