自動織機(じどうしょっき)

用語辞典

自動織機(じどうしょっき)とは、織物を作る動作のうち、緯糸補給や糸切れ時の停止など、一部の機能を自動化した織機のことです。

織機は、経糸を開き、緯糸を通し、筬で打ち込むことで織物を作ります。

自動織機では、これらの織布動作に加えて、緯糸がなくなったときの補給や、異常が起きたときの停止などを自動で行える仕組みを持つ場合があります。

普通織機と区別して使われることが多い用語です。

(一言解説)自動織機とは、緯糸補給や異常停止などの一部機能を自動化した織機のことです。「人が付きっきりで対応していた作業の一部を、機械が自動で行えるようにした織機」と考えると分かりやすくなります。

特徴

自動織機には、次のような特徴があります。

・普通織機と区別して使われる

・緯糸補給を自動化している場合がある

・糸切れや異常時に自動停止する仕組みを持つ場合がある

・作業者の負担を減らしやすい

・連続運転しやすく、生産性を高めやすい

・機械の調整や保全が品質に影響する

・シャトル織機の発展を理解するうえでも重要な用語

自動織機は、織物を完全に人の手から離して作る機械というより、人の確認や作業の一部を機械化した織機です。

ITomap的理解│初心者が誤解しやすいポイント

初心者が誤解しやすいのは、

自動織機=すべてを自動で判断して布を作る機械

と考えてしまう点です。

実際には、自動織機であっても、糸の準備、経糸の状態、緯糸の補給条件、張力、機械調整、織り傷の確認など、人が見るべき部分は多くあります。

つまり自動織機は、

人が不要になる機械ではなく、

織布中に必要な一部の対応を自動化して、安定した生産を助ける織機

として理解すると分かりやすくなります。

現場での使われ方

現場では、自動織機という言葉は、普通織機との違いや、自動化された機能を説明するときに使われることがあります。

たとえば、

・緯糸補給が自動かどうか

・糸切れ時に自動停止するかどうか

・作業者が何台持てるか

・織り傷をどこまで防げるか

・連続運転がどのくらい安定するか

・機械の保全や調整ができているか

などに関係します。

自動織機では、自動化された機能がある分、機械の調子や調整不良が織り上がりに影響することもあります。

そのため現場では、自動織機を「楽に織れる機械」としてだけでなく、安定して動かすために保全と確認が必要な織機として見ます。

補足

自動織機は、革新織機と同じ意味ではありません。

自動織機は、緯糸補給や停止装置などの自動化に注目した言葉です。

一方、革新織機は、シャトルを使わずに緯糸を運ぶ織機を指す言葉です。

つまり自動織機は「自動化の範囲」に注目した言葉であり、革新織機は「緯糸の運び方」に注目した言葉です。

また、自動織機であっても、糸や生地、機械の状態を人が確認することは欠かせません。

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織物

経糸

緯糸

緯糸補給

杼替え/管替え

杼(ひ)/シャトル

・開口

・緯入れ

・筬打ち

・糸切れ

・自動停止

まとめ

自動織機とは、緯糸補給や糸切れ時の停止など、一部の機能を自動化した織機のことです。

普通織機と区別して使われることが多く、作業者の負担を減らし、連続運転や生産性の向上に関わります。

ただし、自動織機は「すべてを自動で判断して布を作る機械」ではありません。

糸の準備、機械の調整、保全、織り上がりの確認など、人が見るべき部分は残ります。

織機を理解するうえでは、自動織機を「人が不要になる機械」ではなく、「織布中の一部対応を自動化して安定生産を助ける織機」として見ることが大切です。

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