杼替え(ひがえ)・管替え(くだがえ)とは、シャトル織機で緯糸を補給するために、杼や管を交換する作業のことです。
シャトル織機では、杼・シャトルの中に緯糸を巻いた管を入れ、その緯糸を引き出しながら織物を作ります。
緯糸がなくなったり、色や種類を変えたりする場合には、杼ごと交換する、または杼の中の管を交換する必要があります。
このような緯糸補給に関わる作業が、杼替え・管替えです。
(一言解説)杼替え・管替えとは、シャトル織機で緯糸を補うために、杼や杼の中の管を入れ替えることです。「緯糸を運ぶ部品ごと替えるのか、中の糸巻きだけ替えるのか」と考えると分かりやすくなります。
特徴
杼替え・管替えには、次のような特徴があります。
・シャトル織機の緯糸補給に関係する
・杼替えは、杼そのものを交換する作業として使われることがある
・管替えは、杼の中に入る緯糸の管を交換する作業として使われることがある
・緯糸がなくなったときや色・糸種を変えるときに関係する
・手作業で行う場合と、自動機構で行う場合がある
・交換のタイミングや状態が、織り段や緯ムラに影響することがある
・自動織機の仕組みを理解するうえでも重要な用語
杼替え・管替えは、単なる部品交換ではなく、織り続けるための緯糸補給動作です。
ITomap的理解│初心者が誤解しやすいポイント
初心者が誤解しやすいのは、
杼替え・管替え=同じ作業
と考えてしまう点です。
どちらも緯糸補給に関係しますが、杼替えは「杼・シャトルを替える」見方、管替えは「杼の中の管を替える」見方です。
つまり杼替え・管替えは、
緯糸を補うという目的は同じでも、
どの部分を交換しているかで呼び方が変わる作業
として理解すると分かりやすくなります。
現場での使われ方
現場では、杼替え・管替えはシャトル織機の運転や緯糸補給を考えるときに使われる言葉です。
たとえば、
・緯糸がなくなりそうなとき
・緯糸の色を変えるとき
・緯糸の種類を切り替えるとき
・管の巻き量や巻き状態を確認するとき
・杼の状態や走りを確認するとき
・交換後に緯段や緯ムラが出ていないかを見るとき
・自動織機の補給動作を確認するとき
などに関係します。
シャトル織機では、緯糸の補給が安定しないと、織機の停止や織り傷につながることがあります。
そのため現場では、杼替え・管替えを「糸がなくなったから替える作業」としてだけでなく、織り上がりの安定性に関わる作業として見ます。
補足
杼替え・管替えは、地域や工場、機械の種類によって呼び方や使われ方に差がある場合があります。
また、手織り、普通織機、自動織機では、同じ緯糸補給でも作業の見え方が変わります。
手織りでは、人が杼や緯糸を入れ替えます。
普通織機では、作業者が管を交換する場面があります。
自動織機では、緯糸がなくなる前後で管替えや杼替えを自動で行う仕組みを持つ場合があります。
つまり杼替え・管替えは、織機の種類や自動化の度合いによって、手作業にも自動機構にもなる作業です。
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まとめ
杼替え・管替えとは、シャトル織機で緯糸を補給するために、杼や管を交換する作業のことです。
杼替えは杼・シャトルを交換する見方、管替えは杼の中の緯糸を巻いた管を交換する見方として使われます。
どちらも、織物を織り続けるための緯糸補給に関係する作業です。
杼替え・管替えは「糸がなくなったから替えるだけ」の作業ではなく、織機の停止、緯段、緯ムラ、織り上がりの安定性にも関わる作業として理解することが大切です。


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