ウォータージェット織機とは、水の力で緯糸を運び、織物を作る織機のことです。
シャトルを使わずに緯糸を通すため、シャトルレス織機、または革新織機の一種として扱われます。
ウォータージェット織機では、経糸の間にできた空間へ水を噴射し、その勢いで緯糸を運んで緯入れを行います。
主に合成繊維など、水との相性がよい素材の織物に使われることが多い織機です。
(一言解説)ウォータージェット織機とは、水を噴射して緯糸を運ぶ織機です。「シャトルの代わりに、水の勢いで緯糸を飛ばして通す織機」と考えると分かりやすくなります。
特徴
ウォータージェット織機には、次のような特徴があります。
・シャトルを使わずに緯糸を通す
・水の力で緯糸を運ぶ
・シャトルレス織機の一種
・高速で織りやすい
・合成繊維の織物に使われることが多い
・水を使うため、素材との相性が重要になる
・乾燥や水処理など、織った後の工程も関係する
ウォータージェット織機は、水の力を使って緯糸を運ぶことで、高速生産に向きやすい織機です。
ITomap的理解│初心者が誤解しやすいポイント
初心者が誤解しやすいのは、
ウォータージェット織機=どんな糸でも水で織れる織機
と考えてしまう点です。
実際には、水を使うため、素材との相性がとても重要です。
たとえば、水を吸いやすい糸や、水によって影響を受けやすい素材では、扱いに注意が必要になります。
つまりウォータージェット織機は、
水で緯糸を飛ばす便利な織機ではなく、
水との相性まで含めて素材を選ぶ織機
として理解すると分かりやすくなります。
現場での使われ方
現場では、ウォータージェット織機は合成繊維の織物や、高速生産を重視する生地で使われることがあります。
たとえば、
・ポリエステルなどの合成繊維を織るとき
・高速で量産したいとき
・水との相性がよい糸を使うとき
・緯糸を安定して飛ばしたいとき
・生地の乾燥や後工程まで考えるとき
・エアジェット織機やレピア織機との違いを考えるとき
などに関係します。
ウォータージェット織機では、緯糸をどう飛ばすかだけでなく、水量、水圧、糸の種類、乾燥、設備管理なども織り上がりに影響します。
そのため現場では、ウォータージェット織機を「水で織る機械」としてだけでなく、素材・水・後工程の相性まで含めて見ることが大切です。
補足
ウォータージェット織機は、エアジェット織機と同じく、流体の力で緯糸を運ぶ織機です。
ただし、エアジェット織機が空気を使うのに対して、ウォータージェット織機は水を使います。
そのため、緯糸を運ぶ力は得やすい一方で、水に弱い素材や、水分を嫌う生地には向かない場合があります。
また、織った後に生地を乾燥させる必要があるため、織布工程だけでなく後工程まで含めて考える必要があります。
つまりウォータージェット織機は、緯糸を「飛ばす」織機であると同時に、水を使うことによる制約も持つ織機です。
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・打ち込み
・密度
・生産性
まとめ
ウォータージェット織機とは、水の力で緯糸を運び、織物を作る織機のことです。
シャトルを使わないため、シャトルレス織機や革新織機の一種として扱われます。
ウォータージェット織機は、高速生産に向きやすく、合成繊維の織物で使われることが多い織機です。
ただし、水を使うため、素材との相性や乾燥などの後工程も重要になります。
織機を理解するうえでは、ウォータージェット織機を「水で緯糸を飛ばす織機」としてだけでなく、「素材と水の相性まで含めて考える織機」として見ることが大切です。


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